3発目 ガチョーン・店員との戦い
2005年3月14日





いやあ、やっぱりカンザスで一番うまいものって言ったら、焼肉でしょう。で、それはOverland Parkにあるチョガ(通の間ではガチョーンと呼ばれている・・・、らしい)で食うと。ここのカルビはうまいですね〜。日本のように焼きあがった肉にたれをつけて食べるのではなく、もう味がついた肉が焼きあがって出てきます。味はちょっと甘いのですが、これがまたご飯と合う合う。ご飯は何杯だって食べられちゃいます(おかわり自由)。

ご飯は、金属の入れ物に入って出てきます。おそらく韓国ではこんなふうにしてご飯が出てくるのでしょう。ふたが付いているところが面白いですね。ご飯の表面の乾燥が防げそうです。ただ、金属の容器なので、陶器に入れるより冷めやすいかな。でもそんなことはまったく問題にもならないことなのです。

この店は注文すると、まず6種類の前菜が出てきます。いつの頃か、肉が出てくる前に前菜だけでご飯を一杯頂いてしまおう、という案が出され、友人と実行したことがありました。運がいいと、ナムルとご飯が一緒に運ばれてきて、前菜をおかずにしてご飯を食べられるのです。これがやってみると以外にいけてしまって、ご飯一杯なんてペロリでした。ただ、肉が来たとき、「あ、ご飯がねえや」となり、肉が冷めていくのをただ見ているしかなかったわけです。しかし、そんなことももはや問題にはなりません。なぜならば、


前菜だけでご飯を食べてしまえばいい からです・・・。


代表的な前菜として、白菜のキムチ、大根のキムチ、厚揚げ(っぽいやつ)、卵焼き、モヤシときゅうりのナムル、寒天、イカ、などが上げられます。必ず6種類の違ったものが出てくるので、ご飯を食べるのにまったく不自由はしません。4人で行って、トータルで10個のご飯を食べました(3,3,2,2)。次なる目標は、これを上回ることです。ただ、この時は前菜はほどほどに、肉をおかずに米を食ったという感じでした。


理想はこれ!


2週間後

近くにオリエンタルマーケットがあって、ガチョーンに行く前に寄ると、よく見た顔が・・・。あ、あれはガチョーンの店員だ。どうやら買出しにきたようなのです。で、彼が買っていったものは、袋いっぱいのもやし。あ、あれでナムルを作るんだな。ようし、今日はもやしは食べ放題だ! そう思ってガチョーンに行くも、前のことがあるし、今日は米をめいいっぱい食ってやると思っていたので、入りづらかったのです。この時は4人いたので、みんなうつむき加減で入店しました。すると、出てきたのは新人っぽいオニイチャンで、さっきの店員ではありませんでした。ほっと胸をなでおろし席に着き、いつもの(肉2つ、豆腐のスープ、ビビンバ)を頼むと、さっきのもやしの店員が視界に入りました。もう戻ってきていたのです。

「や、やばいよ。あいつらまた来たって思われてないかなぁ」
「え、やっぱり今日いるの?」
「なんか無表情だから怖いよね」
「さっきの新人っぽい人が来てくれるといいんだけど」

そんな思いは通じることなく、その店員が前菜を持って現れました。こうなっては仕方がありません。戦闘開始です。しかし、ここで問題が起きました。


あ、ご飯がきてねーや・・・ orz


そうなのです。この店は、ものが出てくるタイミングがまちまちで、前菜とご飯→しばらくして→肉 というのがベストなのですが、いつでもそううまくいくわけではないのです。ひどいときは、肉が最初に出てきます(オイオイ)。今日は前菜→肉→ご飯でした。うーん、やはり敵も米を食い尽くされないように作戦を変えてきたのでしょう。そんなことをされては、余計に闘争心が燃えるというもの。今回は、前菜がなくなる→前菜のおかわり、と同時にごはんのおかわり→店員が前菜とごはんを持ってくる→別の前菜のおわかり→店員が前菜を持ってくる→別の前菜/ご飯のおわかり→つづく というプランを決行。というより、おかわりしているうちに自然とそうなってしまいました。

「よし、卵はあと1枚、誰かいかない?」
「あ、じゃあ俺もらうよ。豆腐あと2枚だけど?」
「じゃあ、一枚はビビンバの卵の下に隠して、俺いっとくよ」
「あ、空の皿こっちに出しといて!」
「あ、店員来たよ。ご飯いくつもらう?」
「4つでしょ」
「4つはまずいんじゃない? まだ残ってるし・・・。っていうか笑っちゃって言えないよ」

例の店員がきました。ごはんのおかわりを言うことになっていた人以外、うつむいています。みんな吹き出す直前だったわけで、おかわりを言った人も声が震えていました。で、four が向こうには two に聞こえてしまったようなのです。店員はfourと聞き取れていたにもかかわらず、two? と聞き返したとも考えられます。恐るべし!

この後も前菜を食べ続け、ご飯の容器が4つとも空になったので、今度は「4つくれ」と胸を張って言えます。でも言えません。笑いそうになるのです。この時は私が言いました。運よく、新人のニイチャンだったのです。よかった〜。

こんな死闘を時間も忘れてくりひろげていた4人も、そろそろ腹がふくらんできました。一人が、「あ、俺もうけっこう腹いっぱいかも」続いて「あ、私も」。知らない間に相当食ってたんですねー。しかも、


一番高い肉がかなりあまってる・・・



今度は豆腐のスープ4つにしようか、と言っていたのも束の間、例の店員が現れました。空になった前菜の皿を持って行ってくれたのです。ところが、また戻ってきて、


「てめえら、死ぬまで食えよ」



と言わんばかりに、前菜のおかわりを持ってきたのです。うぅ、もう食えないのにぃ。仕方がないので、各前菜をちょびっとだけ残すという作戦に出ました。こうすれば、皿を持っていかれないはずです。店員は何度もやってきました。鋭い視線を感じます。恐る恐る店員の顔に目をやると、歩きながら前菜の残量をチェックしているのです。ヒェ〜、殺されるー。

しばらくして、チェックがきました。今回は怖いし、殺されたくないし、たくさん食べたので、チップは20%にしようとみんなで決めておきました。ところが、チェックを見てみると、15%のチップがすでに合計に入っていました。うーん、こんなに食ったんだからチップは強制だぞ! と言いたげですが、こっちからしてみれば、15%のチップで済んだんでラッキーでした。カードで払い、前菜はちょっとずつ残し、逃げるようにローレンスに戻ってきました。ふう、今度戦うときが楽しみだナ。

終 了