語学学校 AEC


AEC (Applied English Center) はカンザス大学付属の語学学校で、語学留学を目的とした生徒のみならず、TOEFLのスコアが基準に達していない正規留学生も、ここで英語を学習しています。AECへの入学時期は、8月、1月、6月の、年3回あり、授業料は正規の大学の授業料(単位ごと)と同じです。

AEC


語学学校の免除

実際カンザス大学は、Undergraduate の正規留学生にTOEFLスコアは要求しておらず、生徒は大学到着時にAECの英語力の測定テスト(Proficiency Test) を受験することになっています。しかし、以下のいずれかを満たしていればこの試験が免除になります。

@ TOEFL のスコアを以下のように満たしている

CBT TOEFL
Listening Structure Reading Writing
23 23 23 4.5
PBT TOEFL
Listening Structure Reading Writing
57 57 57 5.0

A academic format の IELTS の各セクションのスコアが6.0以上、トータルスコア6.5以上

B 学士号もしくは修士号を、英語が母国語である国の教育機関から授与されている

C 英語が母国語である

D バイリンガルである

※ 注意しなければならないのは、留学生で他大学からの編入生(Transfer Student)は、条件を満たしていない限り、以前に English Composition T and Uなどを取得していても、Proficiency Test を受験しなければならないことです。


Proficiency Test

試験は Listening、Reading、Structure/Writing の3つに分かれています。TOEFL に似ているところもありますが、決定的に違うのは、Listening が筆記試験だということです。聞き取った単語、フレーズを試験用紙に書き出さなくてはなりません。Fill-in-the-blanks(穴埋め)と Short-answer があるようです。普段からディクテーションの練習をしておくといいでしょう。

Reading は TOEFL と同じ Multiple-choice 式です。

Structure/Writing の Structure は、Paraphrase(言い換え)タイプの Fill-in-the-blanks です。高校までの内容をしっかり抑えておけば問題ないでしょう。Writing の方は、まず英文が書かれた紙を渡され、時間内に読み終え、メモを取ります。その後、英文は回収され、先ほどの英文に対するエッセーを書きます。これはやっかいそうですね。文章の内容を頭で整理し、きちんとメモを取っておかないと、何も書き始められなそうですね。


AEC の授業

試験結果によって、取るべきAECのクラスの数とレベルが決定します。例えば、3つのセクションのうち、Reading と Structure/Writing にパスできれば、取るべきクラスは Listening のみとなり、Listening の点数に応じて5段階のレベルのクラスから最適なものを取ることになります。正規留学生の場合は、F-1 のステータスを維持するのに必要な12単位以上を満たすために、たとえ Proficiency Test のすべてのセクションにパスしていなくても、いくつか大学の授業を履修することが可能です。TOEFL が要求されていないからといって、高校卒業後何の準備もせずに入学しようとすると、どのセクションにもパスできず、最悪の場合、1年以上フルタイムでAECを16単位ぐらい取ることになるので、その辺は意見が分かれるところです。ただ、AECをすべてパスしてしまえば、希望しなくても 正規の大学生になれてしまいます(学部は College of Liberal Arts and Sciences)。この辺に関しては、開放的でいいと思うか、大学のレベルを問いたくなるかどちらかですね。

AECの授業は、大学の通常の授業が行われる建物で行われるので、 一見するとESLの授業をやっているようには見えません。生徒はやはり 中東、アジア系が多いでしょうか。授業のスタイルは、生徒の参加を 促すものが多いような気がします。プレゼンテーションなどが定期的に 行われているようです。

SPEAK Test

大学院生(Graduate Student)で、TA(Teaching Assistant)のポジションに付く場合など、SPEAK Test (英会話能力の測定試験)のスコアが必要な時があり、生徒はAECで無料で受験できます。テストの内容は ETS の Test of Spoken English と同じです。ちなみにこの試験は4ヶ月に一度しか受験できず、TAになる為には60点中50点を取る必要があります。

SPEAK Test


おまけ

AECの授業でも、レベル4以上のクラスは、Undergraduate の場合、学位の取得のために満たすべき単位数に加算されます。つまり、Elective(選択科目のことで、好きに取っていいクラスのこと)として単位が加算されるという意味です。ただし加算される上限があるので(9単位程度)、学位取得が目的の留学なら、AECに在籍するのは1セメスター以内が望ましいですね。

また、レベル5のクラスは、Aを取って終了すると、その時点でそのセクション(リスニング、リーディングなど)は、Proficienty Test の点数に関係なくパスしたことになるので、TOEFLのスコアが足りなくてAECに入ることになっても、取るべきクラスがレベル5であれば、まじめに取り組んでAを取り、AECから抜けることが可能になります。正規留学生は、英語力が多少足りない場合は6月からAECに入れば、6月の始めにTestを受け、取るべきクラスが決まり、夏の間頑張って7月末のTestでパス、もしくはAを取ってAEC終了、というパターンが望ましいと思います。通常、新入生はFall semester から始めるので、8月の上旬に来て、オリエンテーション中日でAECのTestを受け、Fall semester は丸々AECというパターンが多く、これではすごくもったいない気がします。夏学期をうまく使いましょう。




2006.5.23