卒業式


卒業式は、英語で Commencement と言います。卒業式というより、学位授与式と言ったほうが正確かもしれません。毎年5月の中旬に、Memorial Stadium(フットボールのスタジアム)で行われます。カンザス大学の卒業式にはジンクスがあって、それは「卒業式の日は必ず晴れる」というものです。実際、去年も、前の年も快晴でした。面白いことに、卒業式への参加は強制ではありません。来ない人もいるようですが、毎年多くの卒業生が参加します。一般人の参加も可能で、式のプログラムは 無料で配布されます。プログラムは卒業生名簿も兼ねています。



2004年の卒業式の様子


卒業時期は人によって5月、7月、12月となっていますが、多くの生徒が春学期にすべての授業を取り終え、卒業します。卒業式に参加できるのは、5月に卒業の生徒のほか、前の年の7月と12月に卒業した生徒も参加可能です。

卒業生は Regalia と呼ばれるものを身に付けて式に臨みます。Regalia は Cap(上が平らになっている帽子) と Gown(いわゆる黒装束)から成り立っています。Cap には学部ごとに色わけされた Tassel(房)をつけます。Master と Doctor は Hood(軽く羽織るもの)というものが加わります。卒業式が近づくと、Kansas Union などで販売が開始されますが、レンタルすることも可能です。ただ、Undergraduate なら一式揃えても$20ぐらいなので、買ってもいいかなとは思いますが。Cap、Gown、Tassel、Hood、ともにばら売りです。


黒装束を纏って


卒業式当日は、まず、学長宅で Commencement Lunch というものが振舞われます(ただのサンドイッチとフルーツですが)。Fraser Hall の裏の方に学長の家があって、そこの庭で行われます。参加は任意で、卒業生とそのゲストのみが参加できます。学長の家はこのとき開放されるので、中を見学できますよ。

この後、Campanile(大学の象徴のひとつである鐘の塔)の前の道路である Memorial Drive に卒業生が集合します。学部ごとに集合位置が違っていて、並んでいる間に用紙に名前などを記入しておきます。午後2時過ぎに入場が始まって、卒業生は Campanile の中を通り、坂を下って Memorial Stadium へ向かいます。途中、先ほどの用紙が回収され、記念写真を撮ってもらえるので、後で購入することができます。

入場が完了してしばらくすると卒業式が始まります。まずは国歌斉唱です。式自体はそんなに長くありません。初めの頃に学長らがスピーチをして、色々な賞の発表のあと、学位の授与に移ります。まず全学部の学部長が、それぞれどの学位が授与されるのかを学長に報告し、それがすべて終わったところで学長が学位を授与します。これはすべて言葉で行われます。卒業生の数が多いので、1人ずつ名前を呼ばれることはありません。最後に校歌斉唱、間を置かずに Rock Chalk Chant となります。この時点で卒業生が一斉に Cap を投げます。これで卒業式は終わりで、I'm a jayhawk の演奏と共に、教職員、卒業生の退場が始まります。

私は2004年の卒業式に参加しましたが、全く感動的でした。左隣に座っていた友人は校歌斉唱中に涙を流し、右隣の友人は暑いので早く帰りたいと言っていました。ただ、ここはやはりアメリカ。中には嗜好を凝らした衣装で参加する生徒もいます。風船をたくさんつけて歩いたり、Gown に文字を書いてみたり、Gown を着ていなかったり。スピーチの最中には誰かが持ち込んだビーチボールが空を舞ったりもしました。

ひとつ気になっていたのが、Tassel を左右どちらに下げておくかということです(卒業式のサイトによると、顔の左側に下げておくことになっている)。式の後、学長とツーショット写真を撮ったときに聞いてみました。すると、「どっちでもいいんじゃない」という答えが。堅苦しくなくて、開放的な卒業式でした。

Commencement




2005.5.17